喫茶店やカフェを紹介する本が大好きで、家にあるこれらの本をよく手に取ってはパラパラと眺めています。
その空間にいることを想像するだけでとても幸せな気持ちになれるんですね。
最近よく読んでいるのは、菊池亜希子さんの本『好きよ、喫茶店 』。
この本では、モデルで女優でもある菊池亜希子さんがお気に入りの喫茶店を1軒1軒訪ね、イラストやエッセイを通してお店の魅力を紹介しています。
お店を切り盛りするマスター(店主)の人柄や喫茶店を始めることになったきっかけ、人気メニューにおすすめの席、照明や椅子についてなど。
なかなか知ることのないお店の秘密をこっそり教えていただけているようで、読んでいるうちに自分も長年通う常連さんのような気持ちになってきます。
見どころはページいっぱいに描かれた細かなイラストとお店の間取り図。
とても丁寧に取材されていて、ここには菊池亜希子さんの喫茶店愛がギュッと詰まっているような気がします。
本の中では自分が主役ではなく、それぞれのお店の良さやマスターの魅力を知ってもらうことに徹している菊池さん。
…にもかかわらず、彼女の魅力も文章やイラストを通じてちゃんと読者には伝わってくるんですよね(*'▽')
この本の終わりに書かれている言葉がとても印象的。
行きつけの喫茶店が増えるということは、あちこちにお父さんやお母さんが増えるようなものだ。
頻繁に会うことができなくても、たまに顔を見せて近況を話したくなったり、何を話すわけでもないけれど、恋しくなって会いに行ったり。
このコロナ禍で行きつけのお店になかなか行くことができず、もどかしい思いを抱えている方は多いのではないかなと思います。
わが家でも長年通っていた飲食店がコロナをきっかけに休業となり、そのまま閉店されました。
客足が絶えず多くの人たちに愛されていたお店だったので、これからもずっと通える…勝手にそう思っていました。
残念なことに、この本の中で紹介されていた『喫茶アンデス』も先日閉店されたそうです。ニュースで知ったときにはとても驚きました。
菊池亜希子さんの本『好きよ、喫茶店』の中でも、あだち充先生行きつけの喫茶店として紹介されていました。とても残念です… https://t.co/79Rg6mb9nU
— 今日のお買い物 (@hina_okaimono) 2020年8月8日
最近、なくなってからそのありがたさに気がつくということがとても多いです。
当たり前のように感じていることは当たり前ではなく、今は大丈夫でもこの先のことは誰にもわからない。
だからこそ今を大切にしなくてはいけませんね。
後になって悔やまないよう、感謝の気持ちはその都度伝えていきたいなと感じています。
今回紹介した菊池亜希子さんの本『好きよ、喫茶店 』には続編もあり、さらに素敵なお店が21軒紹介されています。
きれいに盛りつけられたナポリタンやホットケーキ、プリンアラモード、パフェ、クリームソーダはどれもおいしそう。
「喫茶店の景色に溶け込めるように。」と考えられた菊池亜希子さんの装いもおしゃれで、いろいろな角度から楽しめる本になっています。
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