書店で本を選ぶときには、今の自分が心から読んでみたいと思う本を探します。
話題になっている本には、多くの人を惹きつけるだけの何かがあるとは思いますが、それだけに振り回されず自分の目で確かめ、そのとき読んでみたいと感じる本を探す方が結果的に最後まで読み切ることが出来るような気がするからです。
そんな訳で、話題になっている当初からは時期をずらしてわが家へやって来る本もあります。
『フランス人は10着しか服を持たない 』も、そのような本の1つ。
何度か書店で本を開いたものの、書かれている内容に当時はピンと来なかったため、今は読むときではないんだと見送ってきました。
おそらくその当時に読んでいたら、書かれている内容には共感できなかったかもしれません。
どんな本にも出会うタイミングというものがあるんですね。
『 フランス人は10着しか服を持たない 』は、アメリカのカリフォルニアに住む著者が大学3年生のときにフランスに留学した際、ホストファミリーをはじめとするフランスの人々から学んだことをまとめた本です。
著者は多感な時期を自分の国とは違う国で過ごすことで、これまで当たり前だったことが当たり前ではないことに気づきます。
どんなときでもおしゃれに気を抜かないホストファミリー。
たとえ自分の家の中でもだらだらと過ごすことはありません。
普段はTシャツにビーチサンダル、パジャマは着古したスウェット、間食をするのが当たり前だった著者はこれまでの生活とのギャップに驚きます。
留学してすぐに驚いたことは、他にもありました。
その1つがホストファミリーの家のクローゼットの大きさ。
アメリカにいたころとは違い、あまりにも小さかったため持ってきた洋服が収まらないのです。
やがて、クローゼットの小ささはホストファミリーの家だけではないことに気づく著者。
なぜなのか…と考えたとき、1人1人が所有している洋服の数の違いに目が行きました。
限られた枚数の洋服で過ごすということは、それぞれの洋服をフル活用することになります。
新しい洋服を買うときには、必然的に他の服と組み合わせやすいものや、小物で変化がつけられるもの、素材の良いもの、自分をより引き立ててくれるものを選びたくなるのも当然です。
フランス人がどうしておしゃれなのか、わかったような気がしました。
自分がこれまで暮らしてきたアメリカとの文化の違いを感じながらも、留学先フランスの良いところを見つけ、帰国後も自分のライフスタイルに積極的に取りいれている著者。
読み進めるうちに自然と背筋がピンとしてきます。
この本は書店でパラパラと本をめくり、『読みたい』と思ったときに読むのがおすすめ。
その方が、書かれている内容が素直に自分の中に入ってくると思います。
全てを真似する必要はありませんが、これはいいなと思ったところは私も少しずつ取り入れていきたいと感じました。
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