今回紹介するのは、子供と一緒に読んだ絵本。
『モグラくんとセミのこくん 』(ふくざわゆみこ作)です。
『モグラくんとセミのこくん』のあらすじ
土の中で暮らしているモグラくん。
ある日、モグラくんは散歩中に見たことのない虫と出会います。
それはセミの子。
トンネルを掘って遊んでいる間に迷子になってしまったセミの子でした。
お腹のすいたセミのこくん。
親切なモグラくんは、お腹のすいたセミのこくんを自分の家へと連れて帰ります。
たんぽぽのお茶にかぼちゃのおまんじゅう。
美味しいお茶とお菓子を食べて仲良くなった2人は、それから一緒に暮らすことになりました。
土の中で暮らしているモグラくんとセミのこくんですが、春・夏・秋・冬、それぞれの季節を楽しみながら暮らしています。
春にはたんぽぽの根っこの陰で追いかけっこを、夏には涼しい地下の泉へ。
秋にはさつまいもと栗とあずきでスイートポテトを作り、冬には枯葉のふとんにくるまって眠ります。
ある日、セミのこくんが1年に1度の脱皮をする様子を見て驚いたモグラくんでしたが、セミのこくんから『次の脱皮のときには自分はセミになるんだ。』と聞かされます。
『セミになっても、土の中が好きだからずっとここにいるよ。』と言っていたセミのこくんでしたが…。
それから季節はめぐり夏が来て、そしてその日は突然やってきました。
モグラくんとセミのこくん、2人がお別れする場面はちょっぴり寂しい気持ちになりますが、大好きな友だちの幸せのために一生懸命になるモグラくんの姿はとても立派だと感じました。
1枚1枚の絵が丁寧に描かれていて、読み終わった後も部屋に飾りたくなる絵本です。
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